2020年11月


国内の陽性者数は過去最高を更新し、第三波が言われています。こうしたコロナ禍の新しい日常を象徴するものは何といってもマスクでしょう。今では仕事で出会う人はもちろん、街中を歩く人たちもほぼ全ての人がマスク姿です。これまでは花粉症の季節の風物詩と思われていたマスク、以前は黒いマスクをしている人を見ると、何となく不気味な感じを受けていたマスク、今ではそれも違和感なく視界に入ってくる日常風景の一コマになりました。




 なんだかバタバタとしていた2020年でしたが、今年も流行語大賞の季節となり、その発表は来週121日ということです。もちろん数百億円もの税金の無駄遣いと言われた「アベノマスク」もしっかりノミネートされています。




 安倍首相が率先してデモンストレーションしたアベノマスクの「ウリ」は、何度も洗って使える「布マスク」というものでした。そうした「経済性」が重視されるのも、確かに長期化するコロナ禍におけるマスクの商品価値の一つでした。しかしコロナ禍で優先的に重視される価値は何と言ってもまず「機能性」のはずです。それがなぜ「給食マスク」と揶揄されるような、あの前時代的なサイズになってしまったのか、今もって私の中では謎です。




 さて今回の本題はアベノマスクではありません。コロナ禍で新しい風景として定着したマスクに関わるビジネスについてです。新型コロナウイルスのパンデミックで、マスクを求めるニーズは一気に世界的なパニック状態を引き起こしました。テレビを見れば、世界地図にびっちりと満遍なく感染者数が表示されるニュースに、こんなにも地球は小さかったのかと、改めて驚きました。




 4月から5月、ゴールデンウィークを前後して、一時は使い捨てのサージカルマスクが中国から輸入できなくなったことで、1枚50円から100円もする「高級ではない高額マスク」が普通に売られて、それでも品薄という異常な風景が見られました。




 それも今ではようやく平常価格に戻りましたが、一方で高級ブランド、スワロフスキーの1枚10万円というファッションマスクが売れたという話題もありました。そうすると1,000円台のスワロフスキーマスクは即完売ということです。手作りマスクはちょっとしたブームになっていて、会見する政治家やコメンテーター、もちろん街中でも様々な個性あふれるデザインのマスクが見受けられるようになりました。




 要するに今ではマスクに対する人々のニーズは、コロナ菌対策という基本的な機能性とともに、付け心地やファッション性という付随的な価値が一年前には考えられなかったほどに高くなっているのです。そしてマスクが日常風景になることで、当然のことながら生活の周辺に様々なグッズが現れて来ました。マスクケースにマスク置き、また除菌シートに除菌スプレーも多種多様な商品が巷にあふれています。




 顔の周りは特に顕著で、サングラスも濃い色は人相的に?マスクに合わないから薄い色に、またフレームも飛沫対策で大きめが人気だとか・・・更にはマスクと「平和的に共存する」イヤホンやピアスが競って追求される時代をいったい誰が想像したでしょう。一方で化粧品の売上は落ち込んでいるとか・・・




 そうは言っても私たちは商魂たくましくして、落ち込んでなんかいられません。どんなに厳しい環境変化であっても、人々の価値観やニーズの変化にアンテナを張り、わずかに輝くビジネスチャンスをとらえる観察力が必要なのかもしれません。新しい日常風景と“しなやか”に共存する“したたかさ”が求められる時代にあることを、まだまだ長引きそうなコロナ禍で改めて思う今日この頃です。



【サマリー】

・通勤時間の有効活用のすすめ。

・定点観測をしてみる。

・変化を感じる。

・お金をかけずにマーケティングを行う。




本日もお邪魔いたします。




私は通勤手段として電車を利用しています。

最近はコロナ禍の影響で、できるだけ始業時間よりも相当早めの電車で、三密にならない(さらに座って移動可能)時間帯に利用しています。




主には、隙間時間の勉強時間として利用していますが、毎日ほぼ同じ車両、同じ席に座ることが可能な場合にはそうなるようにしています。




隙間時間の勉強時間も通勤時間の有効活用ではありますが、もう一つ同じ車両、同じ席に座ることに理由があります。




それは、電車の壁面広告の観察です。




想像ですが、広告代理店は広告スペースを期間で販売していると予想しています。




そうすると、同じ会社がほぼ年間を通じて自社の広告を掲載しています。




例えば、不動産販売業の広告である地域に売り出されている(結構大規模な建売もしくは注文住宅販売です)広告のキャッチコピーに注目して、時系列でその変化を観察しています。




一時は、都心へのアクセス時間がキャッチコピーでしたが、ある時期をさかいに「TELEWORK in 地名」、「全40区画の新街区DEBUT」に変わりました。




この「TELEWORK in (地名)」に注目です。




これは消費者の価値基準、判断基準が「都心までのアクセス時間」から「テレワーク」にシフトした結果と見ることができます。




人間は残念ながら1秒とも未来を、確実に予測することは不可能です。

これは、物理学の「時間の矢の理論」と言われるものでもあります。

「空間は多方向に進むが、時間は一方向にしか進まない」ために予測不可能といえます。

しかし、一方で過去に起こった変化は認識することができます。




そして、組織は顧客のニーズに応えることで収益を上げることができますが、その顧客のニーズを把握する方法として、先の定点観測による広告のキャッチコピーを利用するのです。

観るだけですから、お金はかかりません。

(それ以上に、広告代理店がきっと莫大な予算を投下して調べてくれた結果ですから、多少のタイミングのずれはあったとしても、中小企業の強みであるフットワークとニッチを攻めるには充分です)




読者の皆さんはお車で通勤することが多いかもしれません。

けれど、冒頭の隙間時間の学習で顔を伏せているのをちょっと上げてみるのと同様に、信号停車中にいつもの風景と違う変化を定点観測することで、お金をかけずにマーケティングの結果を発見することができるかもしれません。

人間は意外と記憶できないものです。

「あれ?ココ空き地になってる、何があったっけ」ということはありませんか?




意識して観察することで見えてくるものがあります。

一つこだわって観ることで、観えていなかったもの、ビジネスのチャンスがコストを最小限にして、最大の効果が期待できるかもしれません。




やってみることをお勧めします。




本日もお読みいただきありがとうございました。



おはようございます。




突然ですが皆さんは内部金融と外部金融という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

内部金融とは企業が利益を出して内部留保を蓄積することや減価償却のように現金支出を伴わない費用によって得られた

資金による資金調達を指します。

また、外部金融とは金融機関からの借入によるものや新株や社債の発行及び企業間取引(手形取引や買掛金など)を指し、

直接金融と間接金融とに分かれます。

今回はいわゆる外部金融の中でもっともメジャーな金融機関からの借り入れの意味することについて考えていきたいと思います。




皆さんはまず金融機関から借入をすることをイメージしてみて下さい。

どのような理由で借入されますか?

運転資金でしょうか?設備購入資金でしょうか?借り換え資金でしょうか?

様々な場面があると思います。

一般に運転資金とは売上債権から仕入債務を引いた正味を指しますが、実際に商売をされていると意外にあいまいに

なってしまいがちです。




企業のライフサイクルとでもいうのでしょうか、企業の開業当時は自己資本が少ない会社が多く借入を検討される方も

多いと思います。キャッシュフローでいうと営業キャッシュフローは商売が軌道に乗るまではマイナスになってしまうケースが多く、

支出が先行するため資金繰りは大変になることがあります。

そこで借入をして資金繰りを改善することにより、短期的な支払い能力を示す流動比率を改善する働きがあります。

しかし、一般的に有利子ですから自己資金のみで商売をするよりも大きな利益が得られないとその後の返済に支障をきたします。

その後は企業が成長期に入ってくると営業利益は出ていても営業・投資キャッシュフローはマイナスなことも多く、安定期に入ってくると

経費の支出や投資もひと段落するため、営業キャッシュフローは大きくプラスに転じることによりそこで得た資金で借入金を返済することで

財務キャッシュフローはマイナスになって来るといわれております。




そのような経営環境のなか今年に入り新型コロナウイルス感染症の拡大により今回期間限定ではありますが、実質無利子の制度が

創設されました。これは見方によっては従来様々な理由により不足した資金の補てんと言う意味合いではなく、業績の良い企業に

とっては大きなチャンスかも知れませんし、厳しい企業も黒字化へ立て直せるチャンスがあると思います。

ですので一時的に売上が減少することがあり利用できる環境が整えば是非検討して頂きたいと思います。




なぜならば冒頭にお話ししました内部金融だけでは限界のある資金繰りも借入をすることによって数年間は無利子で運用出来るという発想の

転換が出来ないでしょうか?経営者のなかには金融機関から借入をすることに抵抗のある方も一定数いらっしゃるでしょうが、今回は実質無利子

期間中は返済を据え置くことでその資金も活用し、レバレッジ効果が発生することでより大きな利益を得ることが可能かも知れません。

例えば、仕入代金の早期支払いによる割引交渉や設備投資も現金一括購入することで価格交渉をしてみても良いのではないでしょうか?




外部経営環境でいうならば、新型コロナウイルス感染症の拡大は「脅威」ですが、実質無利子で一定期間に資金を調達することで仕入コストの削減や

必要な設備投資などを行なうことは事業を財務面で立て直す「機会」ととらえられないでしょうか?

そこに自社の「強み」や「弱み」という内部環境を分析しながら商売を続けていく、そのことが経営者の皆さんに今問われているのだと思います。

日々の商売に流されてしまうとおざなりになりがちですが、資金に余裕が出来た時こそ改めて自社の商売を見つめなおすいい機会かも知れません。

そう思うと金融機関から借入をする意味を改めて考えた場合に今回の制度は考え方次第、活用次第ではないでしょうか?




今回もお読みいただきありがとうございました。




 




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